2013 長浜曳山まつり その5
二番山が公演を終わり、三番山である常磐山と交代。「源平布引滝 実盛物語」が始まってしばらくは群衆の最前列で狂言を観ていた私ですが、春の夜のあまりの底冷えに耐えかねて、電話がかかってきたのを潮に一旦かぶりつきの最前線から戦線離脱しました。(^^;)
で、帰りに暖まりに寄ったおなじみの「吉太郎」のカウンターで大将と話していると、「本当は四番山が最後の歌舞伎を演じた後で、神輿が八幡宮へ還御(かんぎょ)される場面が祭りの最後のクライマックスなんやろな。それと、それぞれの町内へ曳山が帰って行く『戻り山』。町衆が持つ提灯の灯りが、祭りの終わりのしみじみした雰囲気を醸し出して、何ともええ感じなんやわ。」とおっしゃる。
寒いからもう帰ろうと思っていた私が、時間を見計らって再び御旅所へ舞い戻ったのは言うまでもありません。(笑)
さて、「吉太郎」の大将から聞いた情報により四番山の公演が終わろうとしている時刻に再び御旅所に舞い戻った私。
15日の朝から、役者の「朝渡り」、長刀組の「太刀渡り」、八幡宮にて子ども狂言の奉納をして、辻々での公演を行いながら、御旅所まで進んできた4基の曳山が最後の歌舞伎を演じ終わるのが午後9時過ぎ。その後、御旅所に安置された神輿が八幡宮へ還御されると「戻り山」となり、曳山は各町へ戻って長かった一日がようやく終焉を迎えます。
以下、神輿の還御を待つ間の御旅所でのスナップです。御旅所の堂内では何やら神事が行われております。
待つうちに七郷と呼ばれる山組の隣接集落の男達が大勢足袋はだしで御旅所へ。いよいよ神輿の還御です。
それにしてもこの神輿は重そう。
曳山の前で神輿を持ち上げる。
提灯を掲げて神輿を迎える山組の面々。
神輿が御旅所を出て長浜八幡宮へ出発すると、それぞれの町内へ曳山が帰って行く戻り山となります。
ちなみに明くる16日は後宴で、各山組町にて狂言の最後の一回「千秋楽」を行い、祭りの成功をともに喜び、役者が健康であったことに感謝しつつ曳山を山蔵に納めます。で、17日には八幡宮にて御弊返しがあり、ようやく全ての行事が終わるわけです。
以上、2013 長浜曳山まつりシリーズ、一巻の終わり~。また来年。m(_ _)m
by borderlines | 2013-04-26 07:14 | 長浜