再会

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実は先日の京都行きでは、嵐山の帰りに妙心寺へ立ち寄って、天授院僧堂師家 岫雲軒(しゅううんけん)雪丸令敏老大師を20数年ぶりに訪ねてきました。ちなみに師家とは、妙心寺の僧堂で修行する雲水(修行僧)の参禅指導をする老大師のことで、雪丸令敏老大師は岫雲軒という号をお持ちの大変偉い高僧でおわしまする。(^^)




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すっかりご無沙汰をしておりましたが、お元気そうで何よりでした。m(_ _)m



私が雪丸令敏老大師とご縁をいただいたのは、まだ独身だった若かりし頃。滋賀県の中程には安土山がありますが、約440年前に織田信長によって安土城の築城が行われました。この築城の際に安土山の中腹に「摠見寺」というお寺が建立されました。当時、老大師は本山の命を受け、この摠見寺の住職としてお一人で安土へ赴任しておられました。
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安土城址が私の職場からほど近かったことから、私は時々お邪魔をしては座禅の真似事をさせていただいたり、お抹茶をいただきながらお話を伺ったりしていたのでした。
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当時の老大師は摠見寺で柴犬と一緒に静かに起居しておられました。しかし、その穏やかな生活はいつの間にか入れ替わり立ち替わり遊びにやって来るようになった地元の子ども達によって、いつもいつも破られていたのであります。(^^)
 「和尚さ~ん!」と外から呼んでも返事がないと、子ども達はみんなで忍び込んで寺のあちこちに隠れる。で、帰ってこられた老大師を「ワッ!」とおどかすなんてのは日常茶飯事…。日頃、老大師に厳しい指導を仰いでおられる雲水さん達には目がテンになるほど信じがたい爆笑エピソードのオンパレードでした。

老大師いわく「毎日毎日山を登って遊びに来る子どもらに坐禅をさせて、お菓子を食べさせて、抹茶を飲ませて…あの頃はまるで良寛さんになったみたいな生活やったなあ…。」と遠い目をしておられました。(^^)



昔を思い出して坐禅を組み、雲水のみなさんに点てていただいたお抹茶を頂戴した後、大老師御自らにご案内していただきながら法堂(はっとう)と退蔵院を見学してきました。先ずは法堂の天井の雲龍図。狩野探幽筆の通称「八方にらみの龍」は重要文化財。堂内は撮影禁止でしたので図録から。
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退蔵院といえば庭にある枝垂れ桜。
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嵐山では満開でしたのにここではまだ蕾がほころび出したところでした。(3/25現在)
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退蔵院所蔵、初期水墨画の代表作である如拙筆の国宝「瓢鮎図」。これも図録から。
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思わず額縁構図で切り取ってみたくなる退蔵院の庭。
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その庭に咲く椿の花。
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明智光秀を供養するために建てられた蒸し風呂。
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老大師、また遊びに参ります。雲水のみなさん、お世話になりました。本当にありがとうございました。
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by borderlines | 2013-03-28 00:15 | 京都 | Comments(2)

Commented by kirafune at 2013-03-28 08:03
雪丸令敏老大師さまとのご縁のあるエピソードに
思わず声をたてて笑ってしまいました。
和尚様と悪ガキどもとの微笑ましくユーモラスな逸話は
私の心の中の記録帳に永久保存したいくらいです。
子どもの心は正直です。
子ども達から好かれた和尚さんは、本当に懐の深い方だったのでしょうね。
未だに魔術師さんとこうして交流があるなんて、とっても素敵だと思いました。
いいお話を特別公開で聴かせていただき、嬉しかったです。
ありがとうございました。
Commented by borderlines at 2013-03-28 21:42
kirafuneさん
ようこそおいで下さいました。m(_ _)m
雪丸令敏老大師と子どもたちとのやりとりを私も今回老大師に
お出会いして細部まで明確に思い出しました。
彼女らの当時の語り口調にできるだけ忠実に再現したつもりで
すが、まるで落語でしょ?(笑)
私は20年前から連絡もせずの不届きものですが、老大師は実
によく昔のことを覚えていらっしゃいました。それだけ安土での
生活がインパクトに富んでいた証拠ですね。

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