フィルターを自作してみました。
世の中にはソフトフォーカスレンズというモノがありまして、ポートレートや花、結婚式の撮影には持ってこい。ふわりとボケた幻想的な描写ができるのであります。
ソフトフォーカスレンズの中でたぶん最も有名なのが、ライカL用に1935年に発売された伝説のポートレートレンズ「Thambar 9cmF2.2」でしょう。木村伊兵衛がこのレンズで女優のポートレートを撮っていたことはよく知られていますが、もし綺麗な状態のものが中古市場に出回っていたら軽く30万円以上はします。(^^;)
で、次にマニアックなのが「ベス単フード外し」とそれを模して作られたキヨハラ社製の「キヨハラソフト」でしょうか。この2本の話はマニアックになりすぎる(笑)ので別の機会に譲るとして、キヤノンにはEF135/2.8SOFTというレンズがあります。しかし、レンズ本体の描写性能が同スペックの単焦点に劣ってしまうので、人気がなく私も今ひとつ手を出す気になれません。
それならソフトフォーカスフィルターでどうだ?ということになるんですが、ソフトフォーカスフィルターとソフトレンズではその効果が異なり、ハロの出方が違うのでソフトフォーカスレンズでなければダメという方もおられるらしい。でも、私のようにマクロ撮影もこなしたいとなるとソフトフォーカスフィルターしかないわけですが、これもどうやら取り寄せて常時使うほどのものでもなさそうです。
というわけで、前置きが長くなりましたが今日はソフトフォーカスフィルターを自作してみたお話であります。 (^^)
以前、カメラのキタムラの店員さんに聞いたところによれば普通のフィルターにオロナイン軟膏や糊を塗ると簡単にソフトフォーカスフィルターが自作できるらしい。
・ゼブラ模様が素敵なCZJ Pancolar AUTO 50mm/F1.8(レンズは何でもいいです)
・保護フィルター(安物です)
・ワセリン(オロナイン軟膏がなかったんです 笑)
・ティッシュ一枚
先ずはフィルターの内側にワセリンを満遍なく指で塗り、真ん中あたりをティッシュでチョイと拭き取る。これをPancolarに付けて出来上がりでございます。ちなみに制作費は0円。
さ~て、これで何を撮るかな?と一人楽しく思案していたら、今日は粗大ゴミをクリーンプラントへ持ち込める月末の日曜日だから行って来いと家人から厳命が…クリーンプラントは例のふくらの森の近くなんですよね。というわけでゴミ捨てのついでに道草して、またまたふくらの森でソフトフォーカスフィルターの試し撮りをしてきました。
実はこの後ゴミを捨てに行ったクリーンプラント前ですんごい拾いものをしたんですが、その話は後日詳しく。m(_ _)m
by borderlines | 2011-11-28 01:52 | レンズ