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フェルメールからのラブレター

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やっと大仕事を一つ切り抜けたので嫁に誘われてこんなのを観に京都市美術館へ行ってきました。(^^;)
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ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer, 1632-1675)はオランダの画家で、レンブラントと並び17世紀のオランダ美術を代表する画家です。


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京都市美術館へ入ったのは何年ぶりだろ?(^^)




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真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)
制作年代:1665〜1666年頃
技法:カンヴァス、油彩
サイズ:44.5×39cm
所蔵:デン・ハーグ、マウリッツハイス美術館
フェルメールといえば日本ではこの画が有名で、テレビなどで何度も特集されてますが、残念ながら今回の展覧会には並んでませんでした。アメリカの作家トレイシー・シュヴァリエがこの絵から着想を得て書き上げた小説を元に2003年には映画化もされてますね。

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青衣の女
制作年代:1663〜1664年頃
技法:カンヴァス、油彩
サイズ:46.6×39.1cm
所蔵:アムステルダム国立美術館
フェルメールを代表する色は「青」。天然ウルトラマリンを使ったフェルメールの青は「フェルメール・ブルー」とも呼ばれています。このウルトラマリンという絵の具は原料がアフガニスタンでしか産出されず非常に高価でして、16世紀後半から17世紀にかけては原料不足によってさらに高騰したらしく、当時は金より高価だったようです。ちなみに日本では2008年に東京芸術大学とホルベイン工業の産学協同研究で天然ウルトラマリンを使った水彩絵具(容量4.2g)が限定200個で税込み50,400円で販売されたことがあるそうな。この絵の具をふんだんに使えたフェルメールにはきっと有力なパトロンがいたんでしょうね。(^^;)

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手紙を書く女
制作年代:1665年頃
技法:カンヴァス、油彩
サイズ:45×39.9cm
所蔵:ワシントン、ナショナル・ギャラリー
今回の展示作品の中で嫁が最も気に入った1枚がこれ。この時代はオランダ絵画の黄金時代といわれ、制作された有名な絵画の多くは伝統的な初期フランドル派から引き継いだ細部にわたる「写実主義」の影響を強く受けています。伝統的なモチーフとして歴史画、肖像画は制作されていましたが、オランダのカルヴァン主義教理は教会に宗教画を飾ることを禁じていたために宗教を扱った絵画が少なく、その他のジャンルの絵画がたくさん描かれています。農民の暮らしを描いた風俗画、風景画、都市景観画、動物が描かれた風景画、海洋画、植物画、静物画などさまざまな専門分野に特化した絵画が制作されました。(以上ウィキ調べ 笑)

今回大量のオランダ絵画を見て私が思ったこと
全てに共通するのは入念かつ繊細な描写、バックを暗くアンダーに落としてモデルにスポットを当てて浮かび上がらせる技法…これはまるでスタジオポートレート写真。あるいは何気ない生活の一部を上手に切り取ったスナップ写真のようでした。(^^;)


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実は職場のイベントの準備中に野外用のスピーカーを運んでたら腰がグキッと。腰をいたわりながらソロソロと歩いて観て回りました。(苦笑)

by borderlines | 2011-09-23 23:46 | 京都

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